非常口へようこそ

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本やドラマ、映画の感想を中心とした雑記。

~全英語学習者に贈りたい~マーク・ピーターセン著『表現のための実践ロイヤル英文法』

 

どーも、ルーヴです!

 

今回は英語参考書のご紹介。参考書といっても、大学受験に向けて勉強中の方々よりも、大学生以上の皆様、一通り英語の基礎学習が済んでいる皆様にお勧めしたい一冊です。

 

 

 

一冊は手元に置いておきたい文法書

 

英語学習で"単語帳"の次に重宝されるのが"文法書"。今では様々な文法書が世に出ていますね。英語学習者であれば、手元に一冊は文法書を置いておきたいものです。大学受験で人気がある網羅的文法書は『一億人の英文法』や『Forest』でしょうか。『Forest』は高校の先生が、表紙が白くなるまで使い込んでいたのが印象に残っています。

 

 

文法書の使い方~初学者には向いていない~

 

ちなみに注意しておきたいのが文法書の使い方。調べてみると、「文法書を片っ端から読んで文法を身につけよう」というような勉強法をみかけるのですが、僕はイマイチ賛成できません。何百ページもある辞書みたいな本を、初学者が読破するなんて至難の業です。文法書は量が多すぎるのです。そして、文法書はとても細かい。

 

では文法書はどのように使うべきなのか。僕は、一通り英語学習を終えた方が辞書的に使うべきだと考えています。例えば英語でレポートを書く際に、少し気になることがあれば、文法書で関連する箇所を確認してみる、というような使い方です。頭からケツまで読み込むのではなく、必要なところをピックアップして利用するのです。

 

このような利用をするためには、最低限の英語知識がなければなりません。そりゃあそうです、基礎もわからなければ文法書で確認するところが多すぎて、つまみ読みのレベルに収まりません。で、僕はこの最低限の英語知識は、大学受験で必要な英語知識だと考えています。

 

高校までの英語学習と大学からの英語学習は大きく異なります。簡単にいえば高校まではインプットの学習で、大学以降はアウトプットの学習でしょうか。つまり僕は、大学以降、それまでの蓄積を元に英語を自ら発信していく際の手助けに文法書を利用すべきだと考えるのです。

 

もちろん受験勉強において、文法書が全くの無価値であると主張するわけではありません。実際僕は文法書を手元においていましたし、大多数の受験生も同様でしょう。ただ、繰り返しになりますが、文法書で文法をマスターしようとするのは間違っていると思います。文法書はあくまで確認のために使うべきです。文法自体は、もっと薄い参考書や問題集を徹底的に反復することでマスターするのがよいと思います。

 

『表現のための実践ロイヤル英文法』

 

やっと紹介に入れます笑。前置き長すぎますね。

 

 

この文法書、その名の通り「表現のための」文法書となっています。アウトプットの補助に最適ですね。ページ数は700ほどで、文法書としては一般的な分量でしょうか。難易度としては、上に挙げた『一億人の英文法』や『Forest』と比べて少し高めになっていると感じます。

 

ということで、この『表現のための実践ロイヤル英文法』をオススメする理由を説明していきます。

 

解説がわかりやすい

どの参考書においても必要な要素でですが、『日本人の英語』なども手がけているマーク・ピーターセンが噛んでいるだけあって、この文法書は解説がとてもわかりやすい。全24章で文法項目が網羅されていて、例えば15章では英作文において引っかかりがちな「冠詞」について、詳細な説明がなされています。全般に大量に用意されている例文も、理解の手助けになるでしょう。

 

また、随所に「Helpful Hint」として、手の届きづらい文法事項をコラムのような形で紹介していて、これもとても参考になります。例えば109頁では、「受動文中の前置詞、byとwith」について書かれています。

 

 

 

読みやすい

これは、初めてこの文法書を開いたときの僕の感想です。とても読みやすい。特に派手な色で強調するようなことはなく、基本的に黒と青の二色で構成されているのですが、他の文法書に比べて圧倒的に読みやすいのではないかと思います。

 

前項で挙げた「説明のわかりやすさ」と相まって、700ページ一気に読破できてしまいそうなほどに読みやすい。もちろん、辞書的に使うので構わないのですが、この文法書においては通読もそんなに難しいことではないように感じます。それくらい読みやすい。是非本屋などで一度手にとって確かめて欲しいです

 

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こんな感じ。右ページの灰色の部分がHelpful Hint。

 

ちなみに、似たような名前の文法書で『徹底例解 ロイヤル英文法』というのがあるのですが、こちらは打って変わって読みづらい。本当の辞書のような感じ。といっても情報量は圧倒的なので興味がある人は是非。ただ、大学受験用にはオススメできないかな...。Amazonでの評価はどちらも高いです。

 

 

牽引性が高い

牽引性って言葉の使い方があってるのかわからないですが...。まぁ要するに、調べやすいということです。辞書的に使うのですから、調べたい文法事項がそこに載っているのかわかりづらかったらどうしようもないですよね。

 

『表現のための実践ロイヤル英文法』では、まず目次がハンパないです。24章それぞれに小さい項目が割り振られていて、一目でどこに何が書いてあるのかわかります。

 

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さらに、巻末には「文法事項牽引」、「英文語句牽引」、「日本語表現牽引」と3つの牽引が載っていて、こちらからも調べることができます。

 

CDが付いてるバージョンもあります 

 

この『表現のための実践ロイヤル英文法』ですが、例文暗記用のCDが付いたバージョンもあります。文法書から厳選された300の例文が文法項目ごとにまとめられていて、それらの例文は薄い別冊に掲載されています。

 

値段は少し高くなってしまうのですが、それでも300円くらい。僕は300円の価値はあると思いました。僕自身は受験前に、例文の前半の方しか使わなかったのですが、とても覚えやすかったです。CDがとても丁寧なんですよね。「和文→英文(スロー)→英文(ナチュラル)」となっています。また、英文だけのトラックも収録されています。

 

まぁこればっかりは個人差があるのでなんとも言えないのですが...。ただ、各例文ごとに注意すべき文法事項が添えられているので、わかりやすいことは保証できます。リスニングの練習にもなりますし、300円くらいなら出していいと思いますよ。

 

まとめー。

 

以上!僕のオススメの文法書『表現のために実践ロイヤル英文法』の紹介でした!!

 

改めてみてみると、文法書の使い方について結構書いちゃってる...。

 

まぁとりあえずロイヤル英文法に関してはとにかく使いやすいと思うので、手元に一冊置いてみてはどうでしょうか!

 

 

ではではーー

 

 

 

 

 

 

オススメの単語帳はこちら

jim68.hateblo.jp