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本やドラマ、映画の感想を中心とした雑記。

読書を財産にする!『読書は1冊のノートにまとめなさい・完全版』書評・感想

 

読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

 

ども、ルーヴです!

 

奥野宣之著『読書は1冊のノートにまとめなさい 完全版』を読了しましたので、感想などを書いていきたいと思います。

 

読書がただの作業になっていないか?

 

最近、僕が本を読むにあたって、考えるのが、この事です。

果たして読書が自分の知識になっているのか。ただの作業になってはいないか

 
どうせお金と時間をかけて読むのなら、何らかの形で自分の財産にしていきたい。そう考えるのが普通ではないでしょうか。

このような悩みに対する、ひとつの解決策を提示するのが、本書『読書は1冊のノートにまとめなさい』です。

 

読書ノートで本を自分の血肉にする

 

タイトルの通りですが、本書では

読書に関わる全てを1冊のノートにまとめること

が提案されています。

本のタイトルだけでなく、購入に至るまでのきっかけから読後の感想まで、まさに全ての情報を1冊にまとめるのです。これにより、より豊かな読書生活を送れるとしています。

以下目次です。

1.ノートで「読書体験」をマネジメントする
2.必要な本を指名買いする「探本リスト」のつくり方
3.読んだ内容を財産にする「読書ノート」のつくり方
4.自分をつくるノートの「読み返し方」
5.読書体験をより充実させる20のアイデア
6.付録:ノートづくりに役立つ文房具26

 

僕には響かなかった

 

本来なら、「僕もノート、作ろうと思いました!」ってなるのがいいのかもしれませんが、残念ながら僕はそうはなりませんでした。

やっぱり、面倒くさいという気持ちが勝っちゃうんですよね。

僕自身、小学生から中学生の頃に新聞記事をスクラップしたりした時期があったのですが、中々続きませんでした。で、せっかく作っても、作ったきりで読み返さないことがほとんど。今ではそのような作業は全くしていません

(本書では、より良い本の選定のために、新聞記事のスクラップが勧められています)

 

といっても、心の中では「何かに記録しておいた方が後々のためになる」という思いはあったので、本書を読んでみたわけですが、僕を突き動かすほどのエネルギーは感じられませんでした。

 

でも、得られたことはあった

 

実際にノート作りをするまでの気力は湧きませんでしたが、得るものはたくさんありました。それなりの読書家が、250ページ以上にわたって、自分の読書を語ってるわけですからね。

特に共感できたのは、

 

アウトプットを前提とすることで、インプットの質が上がるわけです。(99頁)

目的を「読了する」から「読書ノート」に変える。それによって、自然と読書のアプローチが変化してくる。(100頁)

といったところでしょうか。受動的な読書から、能動的な読書へ転換しよう、ということです。

これは、ブログを書いている僕にとっては、まさに「その通りだ!」と感じました。

こういった書評記事では、本の全てを伝えることはできません。それ故、何を取り上げて、何を切り捨てるかを判断しなければならないんですね。そのためには、適当に文字を追う読書では中々難しい。常にアンテナを張り、主体的でなければいけなくなる。

ただ、著者は、ブログなどでの書評記事は、ノート作りの先にある作業だと考えているみたいですけどね。ノートで自分の考えをまとめて、その次のステップとして、更なるアウトプットがある、と。

「ノートを作らないから、僕は上手く感想記事を書けないのかもしれないっ」と思ったり思わなかったり

 

こんな人にオススメです!

 

まず、「読書ノートを作ろうかな」と考えている人や、実際に作っている人には、間違えなくオススメできます。本当に事細かに説明しているので。本の選び方から、ノートを書くときに使う文房具まで取り上げています。絶対に参考になるので、是非どうぞ。

 

それから、僕のように「読書がなんとなく淡泊になっている」と感じている人にも、有益になるでしょう。本書を読んで、「ノート作ろう!」となれば最高ですし、そうでなくても、読書のテクニックを数多く吸収できます。

 

あと、単純に他人のことに興味ある人にもいいかもしれません。「俺のデスク周り晒す」みたいな記事が好きな人とか。本書は、デスクではありませんが、著者にとっての読書を赤裸々?に語っているので、そういう目線で読んでもいいと思います。

最後の付録で、著者が使っている椅子とか本棚も紹介しているのですが、それだけでも結構楽しいですよ。

 

気になったこと

 

最後に気になったことをひとつ。

本書は2013年発売なのですが、基本的に紙の書籍の話に終始していて、電子書籍について一切触れられていません。

3年経って電子書籍がそこそこ普及してきていますが、著者は今現在どのような読書生活を送っているのか、という点は非常に興味があります。

「紙の辞書は嵩張るから、ノートにまとめよう」とか「本を直接コピーして貼り付けよう」といったことも書かれていたので。批判とかではなく、単純に興味があります。

ちなみに、僕は電子書籍持ってません(T_T) 誰かクレ

 

おしまい

 

以上、『読書は1冊のノートにまとめなさい 完全版』の紹介でした!

今回は、あまり本の内容は紹介できなかった、ですかね。 まぁ、興味を持った方は、是非実際に手にとって確認してみてください。

ではでは

 

 

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