ドナルド・トランプを知りたいならこれを読め!『トランプ自伝』書評・感想
ども、ルーヴです。
この前のアメリカ大統領選で、大方の予想に反してトランプ氏が当選を果たしました。
びっくらぽん。
トランプ勝利を予想した人が賞賛されているんですからね。なんだそれ笑
そんなわけなので、
「トランプすげぇぇ」
「トランプは何者なんだ?」
と思って、トランプ氏についての書籍に手を伸ばす方も多いのではないでしょうか?
ぼくもそのひとりです←
で、本屋に足を運んでみるとまぁたくさんトランプに関係した本があるわけですが、その著者はトランプと関係ない人ばっか。
別に悪いとはいいませんが、「適当に当たり障りのないこと書いてるだけなんじゃないの?」って思ったり思わなかったり。
ということで、今回紹介するのはトランプ自身が書いた本、『トランプ自伝ー不動産王にビジネスを学ぶ』です。
原作は1987年発行とかなり古いのですが、日本語訳版が1988年、2008年と2回発行されるように、強い人気を誇っています。
ちなみに本書はトランプの初の著書で、全米ミリオンセラーとなっています。
どんなことが書いてる?
一代で巨万の富を築き上げた不動産王ドナルド・トランプのビジネスに対する考え方、実際の取引の裏側などが描かれています。
実名をバンバン出してるのがトランプらしい。
トランプのある1週間について羅列してある第1章は正直全くつまらなかったのですが、そこを乗り越えれば後は一気に読めました。
(第1章は、知らない人名や想像しにくい地名が多くて疲れた)
トランプの自伝としても、成功者のビジネス書としても楽しむことができます。
「とにかく目立つことが大切」
特に印象に残ったのが、第2章「トランプの手札-取引の諸要素-」の「自分を宣伝する」ってとこ。
大統領選におけるトランプがここに集約されていると言っても過言じゃないんじゃないかな?
ちょっと長くなりますが、まとめてみたので読んでみてください↓
- どんなに素晴らしい商品でも世間に知られなければ価値は無いに等しい。
- 商品を宣伝するためには、とにかくマスコミに露出することが重要だ。
たとえ良い書かれ方でも悪い書かれ方でも。 - 宣伝の最後の仕上げは、はったりである。人々の夢をかきたてるのだ。
- これは罪のないホラであり、きわめて効果的な宣伝方法である。
これらの言葉を今回の大統領選に当てはめてみると...?
ビジネスの世界ではこれでうまくいったのかもしれませんが、果たして政治の世界ではどうなるでしょうか。
トランプが「素晴らしい商品」であることを祈るのみです。
おしまい
以上、『トランプ自伝ー不動産王にビジネスを学ぶー』の紹介でした。
これからトランプがどんな手を打ってくるのかなんて全くわかりませんが、本書を読めば彼の人となりは、なんとなく伝わってくると思います。
ていうか、今回の報道されてるトランプと本書に描かれているトランプが見事にマッチしてるのが感じられて、それだけでも面白かったです。
どっちも同じ人なんで当たり前っちゃ当たり前ですが。
30年経っても人は変わらないってことですかね。
トランプ関連の書籍を漁ろうと計画している方は、是非そのリストに本書を加えてみてはいかがでしょうか。
では。
↓誰でもトランプになれます