非常口へようこそ

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本やドラマ、映画の感想を中心とした雑記。

僕が途中で挫折した本を5冊紹介するよ

 

 ども、ルーヴです!

 

 今回は、「途中で読むのを挫折した本」を紹介しようと思います。誰得~かもしれませんが、奇跡的に同じ本で挫折した方がいましたら、是非握手をしましょう
\( ̄ー ̄)

 

宮沢賢治短編集『銀河鉄道の夜』他

 まずはこれ。雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケナイ宮沢賢治の短編集です。表題作『銀河鉄道の夜』や代表作『セロ弾きのゴーシュ』を含む短編14編が収録されています。

 この本は、小5の時に中学受験の対策として買いました。今の状況はわかりませんが、当時の中学受験界では重松清とか、宮沢賢治がポピュラーでした。「宮沢賢治の短編集は読んどけよ~」と塾の先生に言われていたわけです。

 小学生の頃から読書好きで且つ素直だった少年ルーヴは速攻で購入したのですが、いざページをめくっていっても、独特な世界観にイマイチ入り込めない

 やがて、「つまんね~」と言って放り出してしまいました。恐らく今も本棚の奥の方に眠っていることと思います。

 

『中国大陸の虚実』日本経済新聞社編

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 次はこれ。なんと、Amazonで取り扱われていませんでした笑。なので、直撮りしました。2006年発行なんですが、ほとんど売れなかったのでしょう。ネットで検索しても全くヒットしません

 この本を買ったのは、中2か中3の時だったと思います。ブックオフの105円コーナーで見つけました。当時はまだ消費税が5%だったなぁ。ちなみに、先に出した宮沢賢治の本は新品で買いました。

 ちょうど中国の国家主席が胡錦濤から習近平に代わろうとしていた時に、無駄に意識高いモードになって購入した本書ですが、ほとんど読まないでお蔵入りになりました。

 原因は2つ。1つ目の理由は、圧倒的なつまらなさ。表紙からも滲み出ていますが、つまらない。こんなんだからアマゾンにすら売られてないんだ!

 2つ目の理由は、中古本故の汚さです。2006年発行のくせして、絶望的に茶色い。そして臭い。普段はブックオフでも、なるべく綺麗なのを選んでいるのですが、当時の僕は血迷ったのでしょう...。なぜか汚くてつまらない本を買ってしまった。

 恐らくこの本、今はほとんど手に入らないと思うので、欲しいという方は連絡くださいな

 

『銀行大統合 小説みずほFG』高杉良著

 3冊目です。高1の時に、中古の玩具屋さん?で買いました。中古のフィギュア、カード、本などを売っている店です。この本は350円もしました(値札がまだ貼ったままなので判明)。アマゾン見てもらえればわかるのですが、350円は、中古の割にだいぶ高い...。

 著者は高杉良ということで、多くのビジネスマン小説を世に送り出している巨匠なんですが、本書はイマイチな気がします...。他の著書を読んだことがないので何とも言えませんが。

 内容としては、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行統合の過程を小説として描いたもので、あくまでフィクションだそうです。

 読破を挫折した理由は、物語としての盛り上がりの無さでしょう。ひたすらに単調な描写が続いていて、内容が頭に入ってこない。それから、登場人物が多すぎて、誰が誰なんだかわからなくなって、諦めました。もし後半部分に華麗な展開が用意されていたら申し訳ない。

 そもそもこの本を買ったのは、ドラマ『半沢直樹』に感化されたからで、「銀行小説絶対面白いやん!」というノリでした。まぁ世の中そう上手くはいきませんね。

↓ドラマ『半沢直樹』の原作です

 

『何者』朝井リョウ著

 4冊目!ただ今絶賛映画公開中の『何者』です。これを挙げると、「なんだよこいつ、センスねーな」って思われるかもしれないけど、挫折しちゃったんだから仕方ないですね。

 読み始めたのは、大学入ってすぐ。てか、つい半年前くらいです。ネットで評判が良く、前にmiwaがラジオで勧めてもいたので手を付けてみました。せっかくなので大学の図書館で借りようとしても、めちゃめちゃ人気で、なかなかゲットできませんでした。

 学内にはいくつか図書館があって、『何者』も5~6冊くらいあるのですが、全部貸し出し中。サイトで返却されたことを確認してから借りに行ったら、タッチの差で別の人に持って行かれた、なんていう哀しい経験もしました。

 そんな感じで苦労して手に入れた本書ですが、何だかイマイチだったんですよね。僕的には。

 もともと、「現代の若者を描写してる」とか「就活する前に絶対に読むべし」とかって評判を聞いていました。でも、いざ読み始めてみると何だか僕とは別世界な感じがして、現実味がありませんでした。僕も就活する年になったら共感できるんでしょうか。

 あと、朝井リョウの著作は、『学生時代にやらなくてもいい20のこと』というエッセイ集を先に読んでいて、これにはとてもハマってました。なので、エッセイと小説との、文章のタッチの違いが合わなかったというのもあるかも。想像してた雰囲気の小説じゃなかったって感じです。

 ↑これは面白い。楽しめた。文章のノリが絶妙です。京都まで自転車で爆走した話とかが載っています。

 

『無実』ジョン・グリシャム著

 最後ー、5冊目です。大学1年の夏休みにamazonで中古上下巻各1円で買いました。配送料含めたら500円を少し超えるくらいになるんですけどね。

 アメリカで起こった冤罪事件が克明に描かれたノンフィクション作品です。著者は、ジョン・グリシャム。アメリカリーガルサスペンスの巨匠で、多くの著書がドラマ化されています。

 本書も高く評価されているのですが、僕は上巻を読んで「合わないな」と感じたので、下巻は一切読んでいません。

 「合わないな」と感じたのは、ストーリーの暗さです。ノンフィクションということもあり、物語がひたすらに暗い。レイプ事件や薬物中毒等々。本は楽しんで読みたい僕としては、キツかった。

 あと、翻訳も良くなかった。わかりやすく訳してはいるんだろうけど、読みづらすぎる。自分で英文を読めるようになりたいものです。

 もちろん、司法制度のあり方について考える材料にはなるでしょうし、そういう目的で読む分には良書だと思います。

 

おしまい

 

 以上、僕が途中で挫折した本でしたー。

 

 まとめてみて、「本を買ったときのことを案外覚えてるもんなんだな」と感じました。特に前半3冊。2~3年以上前のことなのに普通に思い出せました。完読できなかったという意識が、記憶を残しやすくしたのかな。

 

 まぁ挫折も含めて「読書」だと思うので、たまには途中で放り投げても良いのではないでしょうか←\( ̄ー ̄)

 

 ではでは。

 

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