非常口へようこそ

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本やドラマ、映画の感想を中心とした雑記。

【CS反対?】クライマックスシリーズはやっぱり楽しい!~懐古主義をぶっとばせ~

 

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どーも、ルーヴです!!!

 

昨日のCSファーストステージ、我らがジャイアンツは横浜ベイスターズに敗北、ファイナルステージ進出への道を絶たれてしまいました。くぅ。悔しいです。

 

今年で10回目を迎えたCS制度、年々少なくなっている感じはありますが、それでもこの時期になると浮上してくるのがCS不要論。「優勝チームのアドバンテージが少なすぎる」や「ペナントレースを軽視しすぎ」などなど。

 

ということで今回は、CS賛成派の僕が、その理由などについて書いていきたいと思います!!!ちなみにCS自体は今年で10年目ですが、CS導入直前3年間はパリーグのみでプレーオフ制度というものが設けられていたみたいですね。知らなかった。

 

 

僕がCSを支持する理由

 

僕がCSを支持するのは、主にファン目線と球団経営目線の2つがあります。

 

ファン目線から

野球は楽しい!これに尽きます。やっぱりどんな形であれ野球をみるのは楽しい。

 

僕を含めた巨人ファン、横浜ファン、そして野球ファンが昨日まで3日間の試合を楽しめたのは偏にCS制度があったからです。CSがなければとっくに2016年シーズンは終了、今の時期はせいぜい日本シリーズのことを考えているか、FA権行使に気を揉んでいるくらいでしょうか。つまらん。試合をみて楽しむのが一番。その試合の機会を増やしてくれるのがCS制度です。

 

それからクライマックスシリーズは、ペナントレースの消化試合を減らす役割も担っています。例えば今年のセ・リーグですと、広島カープが圧倒的強さで9月10日に優勝を決めました。もしCSがないと、この日以降のセ・リーグの試合は全て消化試合です。下手したら下位の球団は優勝が決まる前から消化試合モードかも知れません。もちろん各球団勝利のために真剣勝負はするのでしょうが、それでもどこか気の抜けた試合になってしまうのは事実。

 

そんな試合をファンはみたいと思うでしょうか?僕は消化試合よりは、順位を賭けた真剣勝負をみたいと思います。その期待に応えるのがCS制度です。CS制度のおかげで、3位以内に入れば日本シリーズ出場への望みを残せます。当然各球団3位以上を目指して戦うわけで、優勝決定即消化試合とはなりません。実際今年も阪神ヤクルト横浜のAクラス争いは終盤までもつれましたし、巨人横浜の2位争いもギリギリまで続きました(2位はCSファーストステージを本拠地開催できる)。広島優勝決定以降の試合が消化試合になっていたかもしれないと思うと、CSはやっぱり必要だと思います。

 

球団経営の目線から

プロ野球の1試合の入場料収入は約1億円。例えば今年の巨人はCSを3試合開催したので、ざっと3億円の収入です。さらに放映権収入などもあるので、それ以上になるでしょう。これらの金額は、クライマックスシリーズによって生み出されたものです。CS導入前であれば0円だったわけです。

 

さらに、前項でも触れましたが、CSによって消化試合が減ります。消化試合よりは順位を賭けた試合の方がお客さんが入るのは明らか。この点でも、CS制度は収入増に貢献しているといえるでしょう。また、ここ10年の観客動員数の伸びも、CS制度によるものが大きいでしょう。まぁカープやベイスターズの伸びはそれ以外の要因も大きそうですが。

 

CS反対者は懐古主義の老害

 

おぉ、我ながら少し刺激的な見出しです。「懐古主義」って受験現代文以外で使ったことないゾ。

 

はい、ここまで述べてきたとおり、僕はCS制度に賛成です。僕の応援するジャイアンツは、ペナントレースで優勝しながらCSで敗北するという屈辱を2回も味わっています。とても悔しかったですが、それでも僕は反対しません。理由は上に挙げた2点です。ファンは楽しめるし、球団は金にもなる。いいことだらけじゃないですか。

 

ですが、そんなクライマックスシリーズに反対する人たちが一定数いるのも事実。ということで反対する理由をいくつか挙げて、コメントしていきたいと思います。

 

日本シリーズはシーズン1位のチームが出るべきだ

はい、懐古主義!!ペナントを制したチームが日本シリーズに出る時代は10年前に終わったのです。今は、CSを制したチームが日本シリーズに出る時代なのです。

 

もちろん長年プロ野球を応援してきた方にとっては違和感を感じるかも知れません。CS導入前より導入後の方が野球を応援している期間が長い僕がいうのも説得力がないかも知れません。ですが、CSが10年続いてきて、それなりに支持されているのも事実です。その事実を無視してひたすらに過去を美化するのは老害以外のなにものでもない。

 

もしCSが欠陥システムなのだとすれば、10年も続かずに途中で廃止になっているでしょう。現にJリーグの2シーズン制はたった2年で廃止になりました。1シーズン制に比べてメリットが小さかったのでしょう。しかしプロ野球のCSは10年続いています。これは、ファンから支持され、プロ野球運営の点でもメリットがあるということの何よりの証でしょう。

 

長いペナントレースの結果が短期決戦で覆されるのはおかしい

143もの数の試合を経て決めた順位をたった数試合のCSで覆されるのはおかしい、という主張。これは確かに一理ある。何ヶ月もかけて優勝したのに、たった一週間の試合で逆転されてしまうのは腹立たしい以外の何物でもないかもしれない。

 

でも考えてみて欲しい。日本シリーズだって結局短期決戦なのである。短期決戦に出場するためのチームを短期決戦で決めるのは何らおかしくはない。また、現システムではペナント1位のチームは日程的、開催地的にも優位であるし、1勝のアドバンテージもある。それでも敗退してしまったのなら、その程度の強さだったということである。実際、ほとんどの年はペナント1位のチームが無事勝てているのだし。

 

ペナントレースという長期戦とCSという短期戦を勝ち抜いたチーム同士で日本一を決める、こう考えれば自然と受け入れることが出来るのではないだろうか。それに、ロッテのような下克上をみるのは楽しいものである。普段はファンじゃなくても応援したくなる。そんな勢いを感じる。これもプロ野球の醍醐味の一つなのだ。敗れたチームのファンからしたらたまったもんじゃないのかもしれないがw

 

おしまい

 

以上が僕のCS制度への考え方です。

 

ごちゃごちゃ書いたが結局

  • 野球楽しい!いっぱいみたい!
  • 別に下克上したっていいじゃん!

ってことである。なにをそんなに10年以上前の制度に固執する必要があるのか。素直に楽しめばいいじゃないかー。

 

今回のファーストステージでレフトスタンド、3塁側内野席を埋め尽くしたベイスターズファンの数をみると、ますますCSの存在意義を確認しちゃいます。CSがないと、それこそカープ並みに優勝から遠ざかりそうですからね。CSのおかげで、段階を踏んでいける。ファンもチームの成長を確認していける。

 

もしかしたら、今よりもっといい制度設計があるかもしれないし、全員が全員CS万歳ってなるのもそれはそれで違うのかなとも思いますが。まぁ僕は気楽に残りのCSも楽しませてもらいます。

 

おしまい!!